スプライス用粘着テープ
Splicing adhesive tape

スプライスの悩みを“ゼロに近づける” スプライス用粘着テープ
◇ スプライス用粘着テープとは
「スプライス用粘着テープ」とは、(スプライステープ/原反つなぎテープ)は、紙・フィルム・不織布などロール状の原反を、次の原反へ切れ目なくつなぐために開発された特殊な粘着テープです。
ロールtoロール生産の現場では、原反の終端と次原反の先端を確実に固定し、製造・印刷・加工をやめずに連続運転するために欠かせない資材となっています。テープの両端に糊なし構造(ドライエッジ)を設けており、従来課題になりやすかった「粘着剤のはみ出し」や「巻き出し時の貼り付き」といったトラブルを防止します。
特に製紙や新聞印刷などの高速ラインでは、スプライスの品質が生産効率や製品品質、ロス削減に直結します。一般的なテープでは巻取り圧で粘着剤が端面からはみ出したり、テープの厚み段差が原因でシワ・不良が発生したりすることがあります。そのため、スプライス工程では専用品を選定することが重要とされています。
◇ 特長
- 両端”糊なし(ドライエッジ)”構造により、粘着剤のはみ出しや巻き出し時の貼り付きトラブルを防止。
- 粘着剤の着色が可能で、つなぎ目を見える化。
目視確認やセンサー検知しやすくなり、作業の迷い・ミス・段取り時間を大幅に削減。 - 極薄・薄手設計で段差や巻きシワを抑制。
印刷品質と巻き取り精度の安定化に役立つ。 - フルカスタマイズ対応(テープ幅/粘着剤幅/厚み/長さなど)。
基材・ライン速度・スプライス方式など、現場条件に合わせた最適設計が可能。
◇ 採用が期待できる業界
スプライス用粘着テープは、紙・フィルム・不織布などのロールtoロール生産で原反を連続的につなぐ工程に幅広く採用が期待できます。
- 製紙・紙加工分野(新聞紙、段ボール原紙、コート紙、特殊紙など)
- 印刷分野(新聞輪転、オフセット、グラビア、フレキソなどの連続印刷ライン)
- フィルム・包装材分野(OPP/PET/CPP、ラミネート、蒸着・コーティングなど)
- 不織布・衛生材料分野(紙おむつ、マスク、ワイパー、医療用不織布など)
- ラベル・粘着製品分野(ラベル原紙、粘着加工、剥離紙の継ぎ工程など)
- 建材・機能性シート分野(断熱材、保護シート、床・壁材ロールなど)
- 電子・光学材料分野(機能性フィルム、離型フィルム、工程用資材ロールなど)
- その他ロール連続加工分野(段ボール・包装材、フィルム包装、ケーブル・ハーネス等の検知・補正用途など)
◇ 導入メリット
- ライン停止やロスを大幅に削減
両端” 糊なし” 構造により粘着剤のはみ出しによる貼り付き・破れを防止。
スプライス起因の停止や貼り直しロスが減り、連続生産が安定します。 - 原反品質と生産品質の安定化
薄手設計で段差やシワ、蛇行などのトラブルを抑制。
巻取り形状がきれいに保たれ、後工程の印刷・加工品質向上にもつながります。 - つなぎ目の” 見える化” で段取り短縮・ミス低減
色付き粘着剤により、つなぎ目が一目で確認でき、センサー検知も確実に。
仕立て作業のスピードアップとヒューマンエラー抑制に効果的です。 - 現場条件に合わせた最適設計でトラブル予防
基材の種類、ライン速度、スプライス方式に応じてカスタム可能。
現場ごとの最適仕様にすることで、トラブルの発生を未然に防ぎます。 - トータルコストの最適化
材料ロス・つなぎ直し作業・ライン停止時間・納期遅延リスクまでまとめて低減。






