あなたの大切な作物を極力薬剤を使わずに守り抜く
Protecting our precious crops while minimizing the use of pesticides as much as possible
◇農業の害虫対策で、こんなお悩みありませんか?
深刻化する害虫被害と農薬の限界
- 農薬を減らしたいが、害虫対策に限界を感じている
- 農薬が効かない「耐性害虫」が増えてきた
- 安全な野菜を育てたいが、虫食いで収量が落ちる
- 消費者から「安心・安全」への要求が高まってきている


◇物理的防除とは
農薬などの化学物質に頼らず、光、熱、遮蔽物などの物理的な手段を用いて病害虫を防ぐ方法です。
具体的には、防虫ネットによる害虫の侵入防止、粘着トラップでの捕獲、光の反射による忌避、太陽熱や温水を用いた土壌・種子の消毒などが挙げられます。化学農薬に比べて環境への負荷が少なく、薬剤耐性をもった害虫に対しても有効なため、持続可能な農業において重要な役割を担っています。
丹精込めて育てた作物が、あっという間に害虫の被害に遭ってしまうのは非常に辛いものです。一方で化学農薬に依存しすぎることは、環境や人体への負荷、さらには「薬剤抵抗性害虫」の出現といった新たなリスクを生み出し、生産者の経営を圧迫する悪循環にも繋がります。これからの農業には、薬剤だけに頼らない「新しいアプローチ」が求められています。
◇昆虫の視覚生理学と「黄色」の選定理由
粘着捕虫シートが「黄色」を採用している理由は、農業害虫の多くが持つ「正の走光性(特定の光や波長に向かって移動する性質)」に基づいています。多くの昆虫(害虫)は、餌となる植物の葉や新芽を見つけ出す際、植物が反射する特定の光(主に500nm~540nm付近の緑色から黄緑色、およびそれに連なる黄色の波長帯)を視覚的な指標としています。
黄色粘着シートは、この植物からの反射光を自然界の葉よりもはるかに強いコントラストで模倣・反射するため、周辺を飛翔する害虫を強力に欺き、自発的にシートへ向かって飛来させるよう誘引することが
できます。
◇高度な視覚誘引技術:「エッジ効果」の発見と応用
最新の農学研究により、昆虫の飛翔行動に関する緻密なメカニズムが解明されています。多くの微小害虫は、空間をやみくもに飛んでいるわけではなく、自身の姿勢を制御し、目標に対して正確に定位(目標への接近と着地)しながら飛翔しています。この定位飛翔において、昆虫は目標付近の「明暗差」や「色彩差」によって生じる境界線、すなわち「視覚コントラストのエッジ(境界)」を極めて重要な目標として利用していることが明らかになりました。
この原理に着目し、当社が兵庫県立農林水産技術総合センターおよび浜松医科大学との共同研究において模様のあるシートを用いた実験を行ったところ、害虫が模様の周辺部(誘引色と背景で作られる視覚コントラストの境界)に集中して着地する傾向が見出されました。この現象こそが「視覚的エッジ効果」と呼ばれるものです。
このエッジ効果を応用し、単なる無地の黄色シートではなく、シート上に特定の模様を描いてコントラストを生み出すことで、従来の単色シートと比較して捕虫性能を約1.6倍にまで劇的に改善できることが実証されました。
当社の展開する「ラスボスRタイプ」は、まさにこの革新的な視覚誘引技術(エッジ効果)を全面的に採用し、害虫の生態を逆手に取って捕獲効率を最大化した次世代の捕虫シートです。
◇物理的防除を採用する3つのメリット
- 安全安心・残留農薬のリスクなし:
薬剤を使用しないため、収穫直前まで安心してお使いいただけます。
減農薬・無農薬栽培の認証を目指す農家様や、環境保全農業(IPM)に取り組む方に最適です。 - 薬剤抵抗性の心配がゼロ:
農薬に耐性を持ってしまった害虫に対しても、物理的な捕獲なら確実に効果を発揮します。 - 環境と人体への優しさ:
散布中の吸い込みリスクによる健康被害の心配もなく、土壌や水質を汚染することもありません。働く人にも、食べる人にも、地球にも優しい害虫対策です。

◇捕虫シートで捕獲できる主な昆虫と主な作物
【黄色を好む昆虫(害虫)】
| 対象昆虫(害虫) | 主な対象作物 | 害虫の特徴 |
|---|---|---|
| コナジラミ類 (体長約1~2mm) |
トマト、ナス、キュウリ、イチゴ、メロン | 植物の汁を吸い、排泄物による“ すす病” を引き起こすだけでなく、農作物に致命的なダメージを与えるウイルス病を媒介する。 |
| アザミウマ類 (体長約1~2mm) |
イチゴ、ネギ、タマネギ、トマト、ナス | 新芽や花器を激しく食害し、果実の変形やケロイド状の傷(奇形)を引き起こす微小害虫。 |
| アブラムシ類 (体長約1~3mm) |
野菜全般、果樹全般、花き類 | 新芽や茎に群生して吸汁し、生育不良をもたらすとともに、モザイク病などのウイルスを媒介する。 |
| ハモグリバエ類 (体長約2mm) |
トマト、ナス、キュウリ、キク、レタス | 幼虫が葉の内部に潜りこんで葉肉を食害し、表面に白い絵描き状の筋痕を残します。被害が増えると枯れてしまうこともあります。 |
| ハエ類( キノコバエ類) (体長約2~4mm) |
シイタケなどのきのこ類、育苗期の作物 | 特にきのこ栽培や温室内の湿潤な環境で発生しやすく、幼虫が根や菌糸を食害するほか、病原菌を媒介する。 |
| ヨコバイ類 (体長約2~5mm) |
イネ(水稲) | 茎や葉から吸汁して生育を阻害し、葉の退色や枯れを引き起こすほか、各種ウイルス病などを媒介する。 |
【青色を好む昆虫(害虫)】
| 対象昆虫(害虫) | 主な対象作物 | 害虫の特徴 |
|---|---|---|
| ミナミキイロアザミウマ (体長約1~1.5mm) |
キュウリ、ナス、ピーマン、メロン、柑橘類 | ケロイド状の傷(奇形)を引き起こす。さらに、メロン黄化えそウイルスなどの致命的なウイルス病を媒介する難防除害虫。 |
| ミカンキイロアザミウマ (体長約1.5mm) |
柑橘類、イチゴ、トマト、花き類(バラ等) | 花器や新芽に寄生し、果実の奇形や着色不良をもたらす。黄化えそウイルスを媒介し、広範な農作物に甚大な被害を与える害虫。 |
| ヒラズハナアザミウマ (体長約1.3~1.7mm) |
野菜全般、果樹全般、花き類 | 新芽や茎に群生して吸汁し、生育不良をもたらすとともに、モザイク病などのウイルスを媒介する。 |
◇粘着捕虫シートの効果的な設置方法とタイミング
粘着捕虫シートの設置位置や高さは、対象となる「作物」や「標的とする害虫の種類」によって異なります。被害を最小限に抑えるためには、作物を定植する前からシートを設置し、ハウス内の害虫の発生状況をあらかじめモニタリング(予察)しておくことも大変おすすめです。
ここでは、施設園芸での「トマト栽培」におけるコナジラミ類対策を例に、捕虫シートの防除効果を最大化する設置のコツをご紹介します。
- 設置のタイミング:害虫が大量発生する「前」
防除効果を最大化するための最重要ルールは、「作物の定植後、なるべく早い初期段階」に設置することです。害虫が大量発生する前、すなわち成虫が産卵を行う初期段階で捕殺することで、ハウス内における次世代の増殖を未然に防ぎ、無設置時と比較して害虫の発生密度をはるかに押さえ込むことが可能となります。 - 設置数量の目安「10a(アール)あたり」
目的に合わせて、以下の設置枚数を目安にしてください。
●害虫の捕殺(大量捕獲)を目的とする場合…10aあたり200~500枚
●発生状況のモニタリングを目的とする場合…10aあたり10枚 - 設置場所(高さ)のポイント
トマト栽培でコナジラミ類を捕獲する場合、作物の「成長点(先端の新しい葉)」付近にシートを吊り下げるのが最も効果的です。シートをこの高さに維持することで、コナジラミ類の飛翔高度と一致し、捕獲効率を最大化することができます。作物の成長に合わせて、シートの高さも適宜調整することが重要です。
◇よくある質問(FAQ)
Q. 定期的な農薬の葉面散布や、ハウス内での頭上灌水によってシートが濡れてしまっても捕獲効果は落ちませんか?
A. 取り外す必要は一切ありません。「NEW虫バンバン」「ラスボスRタイプ」には、水に強い特殊な粘着剤が使用されています。万が一、散水や農薬散布でシートが濡れて一時的に粘着力が低下したように見えても、表面の水分が乾けば、粘着力は回復します。
Q. 粘着シートの設置作業中、強力な粘着剤で指がベタベタになって不快な思いをしませんか?
A. 当社の製品はこうした現場のストレスを解消する設計となっています。製品は両面に剥離紙が付いた仕様であり、シート上部は余白部が設けてあり設置時粘着剤を触れない設計になっています。そのため、作業者の手や衣服が粘着剤で汚れる心配がありません。
Q. 夏場のハウスの高温で粘着剤が溶けてポタポタと落ちてきませんか?
A. 真夏の密閉されたハウス内の過酷な高温下においても「液だれ」しにくく、作物を粘着剤で汚すリスクを最小限に抑えています。
Q. 使用期間が終わり、大量の虫が付着した後のシートはどのように廃棄すれば良いですか?
A. 当社製品「NEW虫バンバン」「ラスボスRタイプ」の基材には、プラスチックではなく「紙」が使用されているため、焼却時の環境負荷が低く、廃プラスチック類として面倒な分別作業を軽減できるのが大きな強みです。大量の害虫が付着した状態のまま、束ねてコンパクトにまとめることが可能です。
ただし、農業などの事業活動に伴って発生した大量の使用済みシートは「事業系廃棄物」に該当するため、一般の家庭ごみとして廃棄することはできません。必ず所在する各地方自治体の廃棄物処理基準およびルールにしたがって、適切に処理を行ってください。
◇お問い合わせ・導入のご相談
製品に関するご質問や、施設園芸への導入・お見積もりなど、お気軽にご相談ください。
また、実際の効果や使用感を確認されたいお客様向けにお試しサンプルをご用意しております。お問い合わせフォームの備考欄に「サンプル希望」と明記のうえ、「ご使用目的」および「対象となる作物」を合わせてご記載ください。








