仮固定用テープ(ホールド用テープ)

Temporary Fixing Tape (Tape for Holding)

梱包・輸送時のガタつき防止!PET基材の低価格「仮固定用テープ」

仮固定用テープとは

「仮固定用テープ(別名:ホールド用テープ)」は、家電製品の扉や引き出し、OA機器のトレイなどの可動部が、輸送中に開いたりガタついたりしないように、一時的固定するための専用粘着テープです。
一般的な梱包用テープとは異なり、過酷な輸送環境の振動や温度変化には「しっかりと耐える(優れた保持力)」ことと、エンドユーザー様が剥がす際には、「製品への糊残りを極力抑え、スムーズに剥がしやすい(再剥離性)」という、相反する機能を両立しているのが最大の特徴のテープです。

◇ 構成図

特長

  1. 被着体への糊残りが少なく、スムーズに剥がしやすい
    薄手でありながら強度のあるポリエステル(PET)フィルム基材に、再剥離性に優れたゴム系粘着剤の組み合わせ。
  2. 総厚75μmの優れた耐久性と保持力
    基材厚50μmの強靭なブルーPETフィルムにより、輸送中の衝撃でもテープが切れにくく、
    優れた引張強度を発揮します。(粘着力:11.5N/25mm ※実測値)
  3. 抜群なコストメリット
    グローバルな調達ネットワークにより確かなコストダウンを実現。
    消耗品のコストダウンを強力にサポートします。
  4. ご使用用途に合わせたカスタマイズ
    粘着製品のトータルプランナーである当社が、貼る箇所に合わせた打ち抜き加工品など、カスタマイズも可能です。

用途

  1. 白物家電の輸送時固定:冷蔵庫のガラス棚、洗濯機のフタ、エアコンのフラップなどの可動部固定。
  2. 事務機器(OA機器)の仮留:プリンターやコピー機の給紙トレイ、カバーなどの部品固定。
  3. 工業製品の組み立て:製造ラインや加工工程における、一時的な部品の保持・位置決め。
  4. 輸送・梱包時の保護:プラスチック部品や金属部品が、ダンボール内でガタつくのを防止。

3つの導入メリット

  1. コストの最適化:
    品質の安定性を担保しながら海外製造のメリットを活かすことで、無理のないコストダウンを実現し、企業様の資材調達の見直しに貢献。
  2. ブランド価値の保護:
    エンドユーザー様からのクレームの原因となりやすい「テープを剥がした後の糊残り」を解消し、製品の美観を損ないません。
  3. カスタマイズ品で現場の作業効率アップ:
    当社の加工技術を活かした、カスタマイズ品にすることで、「テープが剥がしにくい」「切って貼るのが手間」という組み立て現場のタクトタイム(作業時間)を大幅に短縮できます。

自動車部品や建築資材などの厳格な品質基準が求められる製造現場において、部材の「仮固定」は歩留まりを左右する重要な工程です。一方で、指定スペックを満たすテープは高価になりがちで、製造コストの圧迫要因にもなります。
大手ガラス製造メーカー様における導入事例です。特殊な温度環境下で使用する他社製仮固定テープを、品質を維持したまま当社「IVY277」へ切り替え、大幅なコストダウンに成功した事例をご紹介します。

1.導入の背景と直面していた課題(Before)

クライアントである大手ガラス製造メーカー様は、自動車のリアウィンドウ(後部ガラス)の製造工程において、ガラス面に配線を仮固定するためのテープを使用されていました。
この工程は40~60℃の温度環境下で行われるため、テープには「熱に負けずしっかりと固定できる初期接着力」と、工程完了後には「糊残りを一切起こさず綺麗に剥がせること」というシビアな要件が求められます。

お客様は長年、これらの要件を満たす他社製の仮固定テープを使用されていましたが、「同等スペックを維持したまま、継続的な製造コストの削減を図りたい」という強い課題をお持ちでした。

しかし生産ラインの中核を担うテープの変更には、大きなハードルがありました。
「もし安価なテープに変えて糊残りが発生すれば、製品の歩留まりが悪化してしまう」「切り替えの評価期間中にテープが欠品し、ラインが止まるリスクは避けたい」「製品が変わることで梱包サイズや含有化学物質(chemCHERPA(ケムシェルパ)等)の管理負担が増えるのは困る。」といった声が挙がっていました。
つまり、コストダウンの必要性は感じつつも、切り替えに伴う「品質リスク」「供給リスク」「管理の手間」が障壁となり、二の足を踏まれている状況でした。

2.当社からのカスタマイズ提案(解決策)

これらの課題に対し、当社はポリエステル基材にゴム系粘着剤を塗布した仮固定テープ「IVY277」をご提案しました。本製品はなじみが良く、ポリオレフィン系被着体などに対しても高い初期接着力を発揮する設計でありながら、従来お使いの他社製品と同等のスペックで、確かなコストメリット(価格競争力)を有しています。
さらに、お客様の抱えていた「切り替えへの不安」を払拭するため、単なる製品提案にとどまらず、移行をスムーズに行うための以下の徹底したサポートを実施しました。

①「糊残りリスク」を払拭する、現場目線の評価サポート
カタログスペック上、IVY277は高い粘着力を持つため、お客様から「ガラスに糊残りするのではないか」と懸念の声が挙がりました。そこで当社は、数値のイメージだけで判断するのではなく、お客様の実際の被着体(ガラス部材)を用いたフラットな環境での接着・剥離テストを推奨。迅速にサンプルを手配し、実際のライン運用において糊残りや作業性に一切問題がないことを共に検証しました。

②ラインを止めない「先行ストック」による安心の供給体制
「切り替えのタイミングでテープが足りなくなるかもしれない」という欠品リスクを防ぐため、当社はお客様の切り替えスケジュールを綿密にヒアリング。評価完了後、即座にラインへ投入できるよう、切り替え先である新製品(IVY277)の在庫をあらかじめ当社で潤沢に確保し、移行時のリードタイムによる欠品リスクを極限まで低減する体制を構築しました。

③移行時の懸念事項の事前払拭と、環境調査の迅速な対応
テープの切り替えに伴い、1ケースあたりの入数や外箱のサイズが変動するため、お客様に対して、切り替えによる保管スペース(倉庫や資材置場など)への影響について問題がないかを入念にすり合わせしました。また、新規採用時に必須となる含有化学物質調査(ケムシェルパ等)についても当社で迅速に対応し、現場担当者の事務的な負担を極限まで軽減しました。

3. 導入後の効果(After)

IVY277の優れた初期接着力により、40~60℃の温度帯でも従来通り確実な配線の仮固定が行えるようになり、懸念されていた糊残りも一切発生しませんでした。結果として、製造ラインの品質と歩留まりを完全に維持したまま、当初の目的であった大幅な材料コストの削減を達成しました。
また、当社の事前の在庫確保と供給スケジュールの調整により、移行期間中も製造ラインを止めることなくスムーズな切り替えが完了。懸念されていた保管スペースの問題や環境調査の手間も解消され、「安かろう悪かろうではなく、サポート体制も含めて安心して任せられる」と高い評価をいただきました。

当社では、価格メリットのある製品の提供はもちろんのこと、現場の不安に寄り添った手厚い評価サポートと柔軟な供給体制で、他社製品からの「リスクのないスムーズな切り替え」を強力にバックアップいたします。

◇ 規格サイズ

  • 幅  :19mm、25mm、50mm、100mm
  • 長さ :50M(長尺対応も可能です。)

※その他サイズもございますので、当社営業までお問い合わせください。

◇ 特性

項目 単位 数値
厚み (総厚) mm 0.075
(基材厚) mm 0.050
基材 / 色 ポリエステル / ブルー
粘着力 N/25mm 11.5
保持力 12mmx12mm 24H ズレ無(実測)
生産国 中国

※上記の値は、測定値の一例であり保証値ではありません。

◇ サンプル承ります。

サンプルのご用命は弊社営業までお願いいたします。
粘着性能は被着体の材質・表面状態・貼付条件・使用環境などにより変化します。
ご採用前には実機及び実使用条件での十分な評価を実施いただき、お客様にて適合性をご確認のうえご使用ください。